ひとり15分。観客はあなただけ。

北海道の大自然を背景に向井山朋子がおくる究極のピアノリサイタル。

1日7名〜10名 計約35名 限定

7月27日(火)、30日(金)31日(土)、8月2日(火)

フォトレポート

 

FOR YOU あなただけのコンサート 
北海道の「森」「空」「海」を舞台に

 
「10年くらい前、その頃よく共演していたドイツ人のアコーデオンニストに面白い話を聞いた。彼はスカンジナビアでソロのコンサートツアーをしていたのだが、ある晩の演奏会が運悪くサッカーの試合と重なってしまい、開演になってステージに上がってみたら、ホールにはたった一人の女性の観客を除いては誰もいなかった。そこで彼は舞台から降りていって、彼女と握手して自己紹介をし、プログラムから一曲、彼女の選んだ作品を演奏した」。


[音楽をどう知覚するか][音楽体験を空間とどう結びつけるか][音楽を媒介にした、従来とは違った観客とのコミュニケーションは可能か]ということに興味があった向井山はその体験からヒントを得て、ピアニストと観客が二人だけ15分ずつのコンサートというユニークなこのプロジェクト「FOR YOU」を構想した。しかし、そのあまりにもミニマムな発想はその後十年もの間、実現することがなかった。


2003年、3月のアムステルダム。ふとしたきっかけで知り合ったばかりの僕に彼女はこのプランを相談してくれた。「簡単じゃないですか。コンサートホールではない、少ない人数でもできる空間で行えば。かえっておもしろい場所でできるんじゃないですか。」美術が専門でまだ彼女の演奏さえ聞いたことがなかった僕は、そんなふうに無責任に応えたように思う。


しかし、そこからこのプロジェクトは動いた。
日本初となるこの公演は北海道でスタートする。ピアニスト一人、観客一人という贅沢なこのコンサートの実験場には、既存のコンサートホール以外の空間が魅力的だと考えた。北海道であれば、風景を最大限に活かした空間。テーマは「森・空・海」。


「森」は森の梺の古い校舎に彫刻と幼稚園が共存する美唄のアルテピアッツアを、「空」はイサムノグチ考案の札幌のモエレ沼公園の中にあるガラスのピラミッドを、そして、「海」は日本でもっとも東に面するオホーツク海を望む朝日の名所、雄武町にある日の出岬展望台を舞台に決めた。


ピアニストと観客が二人だけ15分ずつのコンサートというユニークなこのプロジェクトでは、ピアニストとともに観客も主役だ。そしてこの北海道バージョンでは、観客は三つの空間から自分がピアノと向かい合う場を選ぶことになる。

ピアニスト向井山、もうひとりの主役である観客がピアノを通じてひとつの特別な出会いをつくり出す。北海道の大自然を背景にして。

ディレクター 柴田 尚

 


「森」、「空」、「海」の三つの会場から選べます。

沢山のお問い合わせ有り難うございました。各会場の募集を締め切らせて頂きました。

フォトレポート


美唄 7月27日(火)
13:00〜17:00
アルテピアッツア美唄
美唄市落合町栄町


札幌 7月30日(金)31日(土)
18:00〜21:00
札幌市東区東丘珠599-1
モエレ沼公園内

雄武町 8月2日(月)
13:00〜17:00
日の出岬展望台ラルーナ
紋別郡雄武町
料金:1000円 料金:1000円 料金:無料

申し込み方法:コンサート名「for you」とお書きになってご希望の会場、日にち(時間はこちらからご案内させて頂きます)、氏名、年齢と連絡先住所、電話番号をメールかFAXで7月20日までにお送り下さい。<各会場定員が限られているため、希望者が多数の場合は、やむおえず抽選になる場合があります。>

申し込み先:sair2@iacnet.ne.jp FAX: 011-820-6057

お問い合わせ:S-AIR:エスエア 011-820-6056

主催:アサヒビール音楽キャラバン札幌実行委員会
助成:アサヒビール芸術文化財団 
企画制作:S-AIR:エスエア



向井山朋子:ピアニスト アムステルダム在住

プロフィール
武蔵野音楽大学院を修了後、ロータリー奨学金を得てアメリカのインディアナ大学、その後オランダ政府給費留学生としてアムステルダムのスエーリンク音楽院で研鑚を積む。1991年国際ガウデアムス演奏家コンクールで優勝後、ヨーロッパをはじめ世界各国でのコンサート活動、フェスティバルにおいて数多くの初演を手がけている。声や体の動きを使ったユニークなピアノへのアプローチは、作曲家達をも大いに刺激し、毎年彼女のために新しい作品が創り出されている。アンサンブル・モデルン、アンサンブル・インテルコンテンポラン、ロンドンシンフォニエッタ、ロッテルダムフィルハーモニーなどにソリストとして招かれる一方、マルチアーティスト イアン・ケルクホフ、ノイズアーティストMERZBOW、舞踏家伊藤キム、デザイナー ニールス・クレヴァース、建築家デジタルPBXをはじめ演出家、写真家、映画作家たちとのコラボレーションによって、常に音楽の新しい可能を開拓している。2003/2004年シーズンはオランダフェスティバルでジョン・ゾーンのピアノコンツェルトのオランダ初演をはじめ、映画監督のフランク・シュケファーとフランク・ザッパのプロジェクトが計画されているほか、ガウデアムスコンクールの審査員としても招待されている。