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【集合のダイアログ】なえぼのアートスタジオ

2021/1/8 と1/9の2日にわたって、オンライン・フォーラム「集合のダイアログ」の2日目には、ギリシャ、神奈川、北海道のアーティスト・スタジオやイニシアチブのメンバーが登壇します。イベント当日までの期間、各スペースの紹介をビデオにしてアップデートしていきます。

まずは二日目の登壇者、山本雄基さんによる札幌市のなえぼのアートスタジオのビデオをオンデマンドでご覧いただけます。

なえぼのアートスタジオ

山本雄基 ほか
(アーティスト、共同設立者、運営メンバー)

▶︎公式サイト

札幌を活動拠点とするアーティストが中心となって運営、管理を行うスタジオ。元缶詰工場で2フロア約270坪の古い倉庫を自分たちで改装し、2017年7月にオープン。10組以上のアーティスト制作スタジオ群をはじめ、国内でも長く続いているアーティスト・イン・レジデンスの事務局、いくつかの企画ギャラリーなどが入居する。

約30坪のフリースペースを併設し、企画展示、ゲストスタジオ、ライブパフォーマンスなど、多彩な活動のサポートも行っている。展示やイベントの内容については、現代美術の展望を前提とし、運営メンバーが判断して決定する。

全体の共通コンセプトは設定せず、自発的で主体的に入居アーティストそれぞれが独立した個の仕事を行うことを尊重している。同時にゆるやかな共同体として互いの仕事に良い影響を与え、開かれた可能性を持った場になるような活動を行う。


第二部(2日目)の概要

アーティスト・スタジオやイニシアチブは、文化創造の拠点であると共に、その地域の個々のアーティストと社会をつなげる接点でもあります。近年文化事業の増加と共に支援も増えていますが、観光や地域経済への還元、福祉などの課題を解決する手段にすり替えられがちです。創造的〈個〉が自己組織化し、広い意味での文化と社会の成熟した関係を、いかに構築することが可能なのでしょうか。ギリシャの経済破綻をきっかけに、アテネ市内でアーティスト・ラン・スペースを運営するエイト、相模原地域だけではなく国内の多くのアーティスト・スタジオとのネットワークを構築しているSuper Open Studio NETWORK、当団体も入居する札幌市のなえぼのアートスタジオが集まり、様々な〈集合〉のあり方を考えます。

2021年1月9日(土)18:30〜21:00
EIGHT – critical institute for arts and politics(ギリシャ・アテネ市) ヴァシリス・ノウラス&コスタス・ツィムリス
Super Open Studio(神奈川県相模原市) 山根一晃、水上愛美、小山維子
なえぼのアートスタジオ(北海道札幌市) 山本雄基ほか
ゲスト・モデレーター 加藤慶(アートラボはしもと)


令和2年度 「集合のダイアログ」S-AIR Exchange Programme
[主催] 特定非営利活動法人S-AIR
[助成] 令和2年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
公益財団法人 北海道文化財団  公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
[企画協力] なえぼのアートスタジオ  
北海道教育大学岩見沢校 アートプロジェクト研究室