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モーガン#4: 動画追加募集!

さる2月13日に、今期令和2年度のレジデンシー・プログラムに参加中のモーガン・クエインタンスの制作発表会が行われました。先だって今月初旬に完成させた映像作品「札幌からの手紙」を、「もう少し作りたい」とのことで、みなさんからの映像を追加募集するとのことです。映像本編とともにモーガンからのコメントをご紹介します。ぜひご一読の上、ご参加ください。

※現在動画追加募集は保留中です。2021年6月頃にまたご案内予定です。

モーガン・クエインタンス「札幌からの手紙」(2021)
オンラインレジデンスの成果発表について(3月12日開催記録映像より)

Q: 今回のレジデンシーを経て、2月9日に「札幌からの手紙」が公開となりました。終わってみての感想は?

都市閉鎖(ロックダウン)が起きているロンドンで、自分が行けるのはスーパーと、近所の数ブロックだけという環境でした。でも送っていただいた動画を通じて、札幌を知ることができました。レジデンシーでなく、自分で撮影をしていたら、きっと観光ビザの90日間を使って、遠回りをしてでもじっくり撮影スポットを探したり、交渉したりというプロセスがあります。今回はS-AIRのつながりのある方たちをはじめに呼びかけて、近道ができた部分もあります。

Q: 制作で難しかったところはありますか?

一番大変だったのは、動画を募集するまでのプロセス決定です。そもそも作品がどうなるかが、初期の段階ではわかりませんでした。その時点でいかに安心して札幌の皆さんにご協力いただけるのか、S-AIRのスタッフと悩みました。
こちらの頭の中で「こういうものを」と思っていても、それは言葉にしづらいものです。実際にみなさんが送ってきたのを見て、その映像に案内されたり、自分がディレクターとして方向づけをしていったりしました。その中で道筋が見え、「こんな風に撮って欲しい」とリクエストしたりしました。

音作が楽しかったです。ロンドンは家が狭いので、音が漏れないようにしなければいけませんでした。画面を確認しながら、録音機材をラップトップに近づけて、ギター2台をすぐそばに置いて、なるべく小さな音で演奏していました(笑)。

Q: 今回は追加募集ということですが?

最初の募集の時点ではゼロからのスタートでした。企画について皆さんにも分かりづらかったのではないかと思います。でも今は作品としてはできていて、自分としては3月前半ぐらいまで映像を作り続けていきたいと思います。まず、「札幌からの手紙」を見て、どんな映像作品になっているのかを見ていただきたいです。見ていただけば、イメージしながら撮影したり、あまり迷わずにすむかもしれません。いま考えているのは「内」と「視点」の部分を作っていきたいな、と。

Q: 協力してくれる人は、撮り慣れている人ばかりではないと思いますが?

技術的には、携帯電話で撮影する場合、カメラを横にして、画角が横広にしていただけると助かります。手を動かしたり、短い動画だったりすると、編集して入れ込んでも船酔いしてしまうので、使いづらいとは思います。

まずスマホで何かを、カメラを動かさずにじっと1分間撮影してみてください。そこにいろいろな事が起きています。自分で見返したら、カメラの前で起きていることが浮かび上がって来て、きっと楽しいと思いますよ。また、札幌および北海道で撮影された動画であれば、過去に撮ったものでも構いません。今回も2020年より前に撮影されたものを使っています。

(インタビュー:萩谷)


動画の送付方法

こちらのグーグルフォームに必要事項をご記入ください。募集要項は2月以前のものとほぼ同じですが、可能であれば1分半以上、カメラはなるべく動かさずに1シーンを長く撮影していただけますようお願いします。

最後に、動画の送付方法が表記されます。
https://forms.gle/czKbNrGxfunY8P39A

連絡・お問い合わせ先(担当・橘、萩谷)
projects@s-air.org


令和2年度 「集合のダイアログ」S-AIR Exchange Programme
[主催] 特定非営利活動法人S-AIR
[助成] 令和2年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
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[企画協力] なえぼのアートスタジオ  
北海道教育大学岩見沢校 アートプロジェクト研究室