1/8に出演いただくアーティストの川久保さんは、アーティストの労働環境などについて以前から問題視していたアーティストたちが集まり、パンデミックをきっかけに立ち上がったart for allに関わっています。今回は、個人のアーティストとして活動を続けていく上で、art for allの活動についてや、アーティストが集まって活動していくことについて、お話を伺いました。
川久保ジョイ
アーティスト、art for all 運営メンバー
▶︎公式サイト
スペイン生まれ。2003年筑波大学人間学部卒業。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程中退後、金融業界にてトレーダーとして活動。現在は東京とロンドンを中心に活動中。
物語性を巧みに用いた多メディア・インスタレーションで特異的な歴史を普遍的な問題へと媒介して行く作品群を製作する。また近年は原子力の問題、金融、歴史など人間の営みに焦点を合わせ、時間や価値観の軸の中のかけ離れた点を提示することでしばしば、観客を是と非の間へと誘う作品群を製作している。その視点には人間の認知論や意識の存在論、形而上学などの哲学的な問題意識が根底に認められる。
川久保は、現在日本におけるアーティストやアート関係者のための労働組合や圧力団体、また情報共有のプラットフォームとして機能し得るネットワーク形成に向け、アーティストが主導する運動アート・フォー・オール(art for all)に関わっている。
第一部(1日目)の概要
第一部では、世界の様々な都市におけるアートや政治の関係、自発的に始まる文化などを焦点に当てた映像作品を制作するモーガン・クエインタンス、香港でアーティスト・ラン・スペースを共同設立し、香港返還前から活動するアーティストたちにインタビューを行い香港社会の変化とアーティストたちの活動を記録する活動も行ってきたアーティストのリョン・チーウォー、そして、パンデミックで文化支援の不十分さが明るみになった日本において、アーティストたちが自らの労働条件や環境を改善すべく、ネットワークを形成する動きに関わっているアーティストの川久保ジョイさんをお招きし、お話を伺います。
2021年1月8日(金)18:30〜21:00(日本時間)
モーガン・クエインタンス(S-AIRレジデント・アーティスト、ライター)
リョン・チーウォー(アーティスト)
川久保ジョイ(アーティスト/art for all)
モデレーター 橘匡子(特定非営利活動法人S-AIR)
令和2年度 「集合のダイアログ」S-AIR Exchange Programme
[主催] 特定非営利活動法人S-AIR
[助成] 令和2年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
公益財団法人 北海道文化財団 公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
[企画協力] なえぼのアートスタジオ
北海道教育大学岩見沢校 アートプロジェクト研究室