令和3年度も、オンラインでのレジデンシー・プログラムを行います。
2019年末より始まった感染症の世界的流行により、昨年S-AIRもオンラインでのレジデンス・プログラムへの移行を余儀なくされました。
2021年度も引き続き感染拡大予防策として、海外を拠点とするアーティストの来日のないオンラインでのAIR参加を行います。
昨年度招へい作家であるダンサーそしてコリオグラファーのマリット・シリン・カロラスドッター(Humans & Soil)とアーティストでライターのモーガン・クエインタンス(Troy House Art Foundation)をふたたび招へいし、札幌での二度目の滞在制作プログラムを行います。
二度目のプログラム参加となる二人の今期の活動について聞くプログラムのオープニング・パーティーをZOOMで開きます。世界中で続く規制をうけながら、二人は何を考え、経験し、創造していくのでしょうか?
2021年9月18日(土)19時〜
セキュリティのためZOOM URLはお申し込みいただいた方へ前日までにお送りいたします。ご了承ください。
※このイベントは終了しました
招へい作家の二人について
マリット・シリン・カロラスドッター
2020年以前にも北海道に滞在したことがあり、先住民族の視点を通して他の表現者と協働してパフォーマンスやステージをつくりだす長期プロジェクトHumans & Soilを立ち上げました。現在は、自らのルーツであるサーミとクルド、そして北海道のアイヌなど、先住民族の生活空間であり精神的なつながりを持つ大地に対する権利に焦点を当て調査や制作を行なっています。2020年度はHumans & Soilのリンネア・スンドリングをパートナーに、ZOOM上で札幌や北海道の人々と交流を通じて「織ることについて」のワークショップを行い、「会って手を動かす場」をもち、そこで交わされた会話や気づきを身体で表現していくという制作の過程を経験としました。
モーガン・クエインタンス
自分が暮らす街、自分自身や家族など、個人的な語りを通してその社会について言及する映像作品や、ダカール、イスタンブール、東京など、世界の都市におけるアートやそれをめぐる社会的・政治的文脈を映像作品にしています。元々はキュレーターとして活動もしており、現在も批評家としてイギリスのアート界を通じて垣間見える現代アートの政治、社会、文化的文脈について批評を発表しています。2020年度は札幌在住の人々からの協力を得て映像作品「札幌からの手紙」を制作しました。
令和3年度 S-AIR EXCHANGE PROGRAMME
[主催] 特定非営利活動法人S-AIR
[助成] 令和3年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
[協力] 札幌大通地下ギャラリー 500m美術館