NPO S-AIRの前身となるアーティスト・イン・レジデンス実行委員会は、1999年、札幌拠点に活動する芸術関係者やまちづくり関係者などの民間の有志により、立ち上げられました。文化庁の助成に採択されてスタートしたもので、北海道の本格的なアーティスト・イン・レジデンス事業はこれが初めてのこと。 2005年にNPO法人化、特定非営利活動法人 S-AIR(NPO S-AIR)と改名しました。
もともとインディペンダントな民間組織のため、その時々の助成の種類や、作品の種類によって、事務所やアトリエ、宿舎などの拠点や展示会場もフレキシブルに変化させる分散型フローティングスタイルのレジデンスとなっています。
これまでの主な拠点としては、さっぽろ産業振興財団管轄のインタークロス・クリエイティブ・センター/ICC(2001~2012)、札幌卸センター(2013~2016)、2017年より、共同アトリエであるなえぼのアートスタジオの開設に参加し、 国内外のアート・スペースやアートコレクティブ、アーティスト・イン・レジデンス等と独自のネットワークを形成しています。
アーティスト・イン・レジデンス・プログラム
メインとなるアーティスト・イン・レジデンスプログラム(AIR)では、主に1ヶ月~3ヶ月間の滞在をサポートします。
旅費、滞在費、宿泊費、展覧会費、記録費などを含めたフルサポートによる招へい実績は、2019年度終了時までで36カ国101組を数えます。また、S-AIR AWARDとして、エクスチェンジなどによる日本人作家の海外派遣も行っており、2018年度終了時、12カ国17組の実績があります。美術を中心に、映画、音楽、ヌーヴォーシルクなど招へいにも関わっています。
その他の事業
その他に、全国各地の自治体や企業と協働し、様々な形で文化事業に関わっています。 主なプロジェクトには、「アサヒビールロビーコンサート(2002~2004)」「アートあけぼの(2004~2005)」「アーティスト・イン・ スクール」「第2回全国アートNPOフォーラムin札幌(2004)」「SNOWSCAPE MOERE(2005~2012)」「500m美術館(2013)」「EU-JAPAN交流事業(2005)」「レズ・アルティス総会2012東京大会」「AIR CAMP2017 in 陸前高田 ー 生活と創造(岩手県陸前高田市)」「ウイマム 文化芸術プロジェクト(北海道白老町/2018~)」などがあります。
また、近年ではスウェーデンのウメオ現代美術館展「Perpetual Uncertainty」(2016)への調査協力、上海視覚芸術学院でのレクチャー(2017)、マレーシアのナショナルギャラリーからのフォーラム参加依頼(2018)など、海外へとその活動の舞台を広げています。
特定非営利活動法人S−AIR事務局
柴田 尚(代表、北海道教育大学岩見沢校教授、アート・ディレクター)
橘 匡子(プログラム・ディレクター)
川上りえ(アシスタント・プログラム・ディレクター)
060-0032 札幌市中央区北2条東15丁目26ー28
なえぼのアートスタジオ内2F
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TEL 011-299-1883