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AIR NETWORK MEETING

―これからどうなる?日本のアーティスト・イン・レジデンス―

*会場は、今後、新たなアーティスト・イン・レジデンスの活動が期待される宮城県。
1日目は塩竈市公民館本町分室をリノベーション、2014年に開館した「塩竈市杉村惇美術館」。

ポストコロナの2023年、日本国内のアーティスト・イン・レジデンス(以下AIR)関係者に衝撃が走りました。現在までAIR事業への助成の中心となってきた文化庁予算が大きく減じられました。現在、AIR_J(日本全国のアーティスト・イン・レジデンス総合サイト)に掲載されている国内のAIR事業団体は105件(2023年11月27日現在)となり、その数は年々増加の傾向にあり、AIR事業運営の持続可能性が大きく問われています。

そこで、NPO S-AIRおよびAIR NETWORK JAPANの連携により、国内AIR団体の現在の運営状況を共有し、今後の日本のAIR事業の持続可能性と未来を問うための緊急会議を開催します。

◯日時:2024年1月20日(土)-21日(日)

◯会場:塩竈市杉村惇美術館(宮城県塩竈市本町8−1)、仙台市内各所

◯主催:特定非営利活動法人S-AIR ◯共催:AIR NETWORK JAPAN

◯協賛:Of Hotel

◯助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団 文化・芸術の担い手への助成(交流助成)

◯開催方法:対面+オンライン ハイブリッド方式

◯参加方法:

・2日日間共通券 3000円(対面+オンライン共通)

・各セクションごとの参加1000円(対面+オンライン共通/第一部、第二部、第三部、エクスカーションのみ)


DAY12024120日(土):塩竈市杉村惇美術館

全体進行  :慶野結香(青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]学芸員)    

主催者挨拶:柴田 尚(特定非営利活動法人S-AIR代表)

ウェルカムスピーチ:高田彩(塩竈市杉村惇美術館 統括、ビルドフルーガス代表)

◾️第一部 「緊急会議―どうなる!日本のAIR」 13:00-15:00 

・日本のAIRをとりまく現状について

・次の第二ステージをどう考えるか

・対策について

◯モデレーター.   :日沼禎子(AIR NETWORK JAPAN 事務局長)

  コメンテーター:菅野幸子(アーツ・プランナー/リサーチャー AIR Lab)ほか

◾️第二部 「持続可能なファンドレイジングとは」  15:30-17:30

文化庁のAIR助成が1997年にスタートしてから四半世紀。現在、公式AIRプログラムは約10倍( [AIR_J]ホームページ2023年11月27日現在)に増えている。それぞれの団体の形態も多様化し、それに連れて資本も多様化していると思われる。

世界情勢の変化も考えながら、今後、この事業と資金調達の関係はどうあるべきか。

様々なファンドの方々の意見を聞く。

◯進行    :柴田 尚(特定非営利活動法人S-AIR代表)

◯パネラー:

小野寺 優 /公益財団法人小笠原敏晶記念財団理事

1977年大学卒業後、株式会社ニフコへ入社。自動車や住宅設備関係の分野の企画や営業責任者を経て、執行役員ニフコ香港総経理(中国統括責任者)で海外での事業を行う。帰国後、経営企画室長、専務執行役員営業本部長で経営に携わる。その後、株式会社シモンズベッド代表取締役社長を経て、株式会社ニフコ代表取締役社長に就任。並びに経済同友会会員になる。2010年当財団評議員就任。2012年株式会社ニフコ社長退任。2019年より当財団理事に就任する。

稲村太郎 / 公益財団法人セゾン文化財団プログラム・オフィサー


大学卒業後、株式会社ワコールアートセンター/スパイラルに入社し、現代美術展の企画・制作、アーティスト・イン・レジデンスの運営に携わる。渡英後、2011年からセゾン・アーティスト・イン・レジデンスのプログラム・コーディネーターとして、舞台芸術に関わる数多くのアーティストやアーツ・マネジャーの滞在の支援を行う。
また、2011年から2019年まで(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室に在籍し、文化政策や文化施設に関する調査研究に従事した経験を有する。


【DAY 2】2024年1月21日(日):even(仙台フォーラス内)

ウェルカムスピーチ:関本欣哉(Gallery TURN AROUND / even代表)

◾️第三部 「全国AIR団体プレゼンテーション」 10:00-12:00

現在、国内にはどのようなAIR団体があり、どのような活動をしているのか。ここでは、官民、大小関係なく、様々なAIR団体によるプレゼンの場。

◯プレゼンテーター: 全国からのAIR団体参加者

◾️エクスカーション 13:00-16:00

企画:関本欣哉(Gallery TURN AROUND / even)、菅野幸子(AIR Lab)

(一社)アート・インクルージョン

Gallery TURN AROUND

他 仙台のアートスペースを視察

*特定非営利活動法人S-AIR

1999年、札幌拠点に活動する芸術関係者やまちづくり関係者などの民間の有志により実行委員会として設立し、2005年にNPO法人化、特定非営利活動法人 S-AIR(NPO S-AIR)となる。最も長く続いている民間のAIR団体のひとつ。

旅費、滞在費、宿泊費、展覧会費、記録費などを含めたフルサポートによる招へい実績は、2022年度終了時までで37カ国105組、日本人作家の海外派遣は、13カ国24組となる。

*AIR NETWORK JAPAN

2012年、全国のAIRに携わるアーティスト、運営者、研究者、学生等によるゆるやかなネットワーク活動体として発足。現在、不定期の研究会、フォーラムの開催、webサイト・SNS情報発信・公開、メール登録の方へのメールニュース配信を行なっている。

AIR NETWORK JAPANに参加する多くの人が執筆(2023年5月22日発刊)

アーティスト・イン・レジデンス:
まち・人・アートをつなぐポテンシャル

アーティストの創作活動を支え、国内外の文化交流、地域創生、文化観光、企業のものづくりという点でも着目され、全国で増加、多様化しているアーティスト・イン・レジデンス(AIR)。日本のAIRの「これまで」と「これから」を、新しい表現を生み出すアーティストたち、足元にある豊かな文化を再発見していくプロセスを共有する運営者たちが、それぞれの経験に基づく多様な視点から言語化、記述する。まだ見ぬ未来を切り拓くための大切なヒント、アイデアが詰め込まれている。