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苗穂アートプロジェクト/naebonart 2022

苗穂地区を起点にした拠点交流型の国際アートプロジェクト

札幌市にある苗穂(なえぼ)地区は、約200万人に迫る札幌の中心にある札幌駅の隣駅の地域であり、工業地域として発展してきました。苗穂機関区があるため、南北に分断されており、現在まで古い家屋や空き地といったような遊休施設が点在していました。昨年、駅の移転があり、高層ビルが建設されるなど再開発に差し掛かったところであり、現在は新旧が混在したまちの表情の状態を見せています。

なえぼのアートスタジオ

2017年7月より、地元のアーティスト達がしばらく使われていなかったこの地区の倉庫を再活用し、共同アトリエ「なえぼのアートスタジオ」を創り始めました。また、昨年、近くに築95年経過した古民家を改造した共同アトリエ「0地点」も誕生し、遊休施設の再活用による文化活動がシーンとして広がりを見せつつあります。

0地点

主催となるNPO法人S-AIRは、北海道初の本格的なレジデンスプログラムとして1999年に活動を開始。2017年には、道内で精力的に活動するアーティストたちが自主運営する、なえぼのアートスタジオに事務所を移転し、入居アーティストたちと連携を組み、招へいする海外アーティストたちの展覧会と同時にオープンスタジオを開催するなど協働を行なってきました。

この事業では、海外の連携団体とのアーティスト・イン・レジデンス交換プログラム、二拠点の共同アトリエの作家に外壁作品を制作依頼するWALL ARTプロジェクト、共同アトリエ2拠点を一般に公開する協働オープンスタジオ、地域について考えるワークショップ&フィールドワーク「苗穂地区とまちづくり」など、苗穂地区のまちづくり関係者や地域の人々も交え、「地域と文化」の関係を考えるプログラムを開催します。


[主催] 特定非営利活動法人S-AIR

[助成] 令和4年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業、札幌文化芸術交流センターSCART 文化芸術振興助成金交付事業(公益財団法人札幌市芸術文化財団)、公益財団法人北海道文化財団 文化交流事業(招へい交流)

[協力] なえぼのアートスタジオ、0地点、TROY HOUSE ART FOUNDATION(英国)、HERITAGE SPACE(ベトナム)