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2/5(土)開催「オンラインにおける制作の可能性〜体験者報告」


AIRマスタークラス連続講座『ポストコロナと滞在制作』 

『ポストコロナと滞在制作』 国内外の講師を招いて、ポストコロナの作品制作のあり方を考える連続講座。制作を通してその土地の文化や社会を捉えることとは、どういうことなのだろうか。アートを通じた「土地」や「場」の捉え方を様々な分野を超えて活動・研究する講師を招いて学ぶシリーズ。  



第3回「オンラインにおける制作の可能性〜体験者報告」

最終回では、世界的規模のパンデミックの影響を受け、いままでになかった制作環境が生まれたことに焦点をあてます。海外のオンライン・プログラムに参加した伊藤隆介氏と岡碧幸氏、そして当団体のプログラムに参加した招へい作家2名を交えて、体験談を通して見えてくる課題や可能性について意見交換を行います。

◎日時:2021年2月5日(土) 19:00-21:00
◎オンライン配信 ※要予約
◎参加費:500円

◎パネラー
伊藤 隆介(アーティスト | ベトナムHeritage Space主催 MAP2021参加)
岡 碧幸(アーティスト | ユネスコ創造都市の作家による共同制作プログラムCity to City参加)
マリット・シリン・カロラスドッター(S-AIR令和2年度&3年度オンラインレジデンス招へいアーティスト)
モーガン・クエインタンス(S-AIR令和2年度&3年度オンラインレジデンス招へいアーティスト) 

◎モデレーター:橘 匡子(特定非営利活動法人S-AIRプログラムディレクター)


ゲストスピーカー・プロフィール

伊藤隆介(いとう・りゅうすけ)

1963年北海道生まれ。88年東京造形大学卒業、92年シカゴ美術館附属大学大学院修了。幼少期から映画製作などに興味を持ち、映画のフィルムそのものの物質性を主題にした実験映画や、自作のミニチュアをビデオで撮影するインスタレーションを制作してきた。映画のワンシーンを思わせるセットの展示と、それを撮影したライブ映像を投影し、現実とメディアの段差を表現した「Realistic Virtuality」シリーズが代表作にある。

 近年の個展に「Domestic Affairs」(児玉画廊|天王洲、東京、2020)、「ゴーストワールド」(CAI02、北海道、2019)、展覧会に「富野由悠季の世界」(青森県立美術館、2021)、「The Remains of Cinema」(Künstlerhaus Graz、オーストリア、2018)などがある。

主催団体  Heritage Space
参加プログラム MAPS 2021 (Month of Arts Practice) ‘The White Distance’
制作・参加作品 アーティストページより下記をクリック
→「Zooming In the Ghost by Ryusuke Ito」
→「The Book of Collective Healing by Ruchika Wason Singh」

岡 碧幸 (おか みゆき)

アーティスト。環境哲学と科学技術に基づく思索から、現象/記録やデータ/フィクションを組み合わせてインスタレーションや映像作品を作る。北海道大学農学部卒、英ロイヤルカレッジオブアート情報体験デザイン修了。WIRED Creative Hack Award Grand Prix (2021)、 STRP Award for Creative Technology(2020)受賞など。

主催団体 札幌市(ユネスコ創造都市)
参加プログラム ユネスコ創造都市の作家による共同制作プログラム City to City 2021: Play!
成果発表 2022年1月26日発表予定

マリット・シリン・カルロスドッター(令和2年度・3年度S-AIR招へいアーティスト)

スウェーデンの先住民族サーミ(ホタゲン)とイラクのクルド民族をルーツとするダンサー、振付師。現在はスウェーデン北部に拠点を置き、カンパニーダンサー、振付家、アーティストプロジェクト Humans & Soil のプロジェクトリーダーとして活動する。

ストックホルム芸術大学で修士号を取得し、日本、ベルギー、ドイツ、アイスランド、デンマーク、ギリシャ、スペインなど、世界を舞台に活動を展開する。

2017年群馬県シロオニスタジオにて「Takemusu – Endless Improvisation」を制作し、東京や京都周辺の様々な寺院で座禅や合気道を学ぶ。2019年北海道で、アイヌの芸術家や学者、活動家と交流し、サーメやアイヌの人々との身体的権利について調査を行う。

2020年には、NPO法人S-AIRの招へいにより、ダンサーのリンネア・サンドリング氏と協働し、サーミの伝統の織物について共有しながら、織物を通じた交流を行うワークショップを開催し、市内在住の参加者と交流するプロジェクトを実施した。

主催団体 特定非営利活動法人S-AIR
参加プログラム 
S-AIR エクスチェンジプログラム2020、S-AIR エクスチェンジプログラム2021
500m美術館vol36 「せんと、らせんと」6人のアーティスト、4人のキュレーター展 参加
→ マリットの展示内容について

モーガン・クエインタンス(令和2年度・3年度S-AIR招へいアーティスト)

ロンドンを拠点にアーティストとライターとして活動する。

2020年の映像作品出品・受賞歴
クエインタンスの映像作品は、ヴィラ・ド・コンデ国際短編映画祭(ポルトガル)、 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭(デンマーク)では賞を受賞、その他、オーバーハウゼン映画祭(ドイツ)、ヨーロピアン・メディアアートフェスティバル(ドイツ)、アルケミー・フィルム&アーツ映画祭(スコットランド)、イメージ・フェスティバル(カナダ)、ロッテルダム国際映画祭(オランダ)、プント・デ・ヴィスタ映画祭(スペイン)、サード・ホライズン映画祭(アメリカ)などで作品が発表されている。

また批評家としては、70年代に創刊した現代アートの雑誌Art Monthly誌、The Wire誌、The Guardian紙において、現代アートや美学、またそれにまつわる社会政治学的文脈についての記事を寄稿し、イギリスのアート界における議論や対話を形づくるような批評を発表している。

主催団体 特定非営利活動法人S-AIR
参加プログラム 
S-AIR エクスチェンジプログラム2020、S-AIR エクスチェンジプログラム2021
500m美術館vol36 「せんと、らせんと」6人のアーティスト、4人のキュレーター展 参加
→ モーガンの展示内容について

◎主催 特定非営利活動法人S-AIR
◎助成 文化庁 令和3年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業 
札幌市芸術文化振興助成金 公益財団法人 小笠原敏晶記念財団